2020年2月29日~3月29日、ソフトピアジャパンセンタービル 1Fショーケースにて、展示「Always “KABEUCHI”」を開催しました。
この展示では、レンチキュラーのチェンジング(2枚のイメージが見る角度によって切り替わる技法)を用いて超リミテッド・アニメーションの制作を行いました。レンチキュラーの特性により、鑑賞する角度で2枚の絵柄が混ざり合い曖昧なコマが生成され、擬似的な中割りの役目を果たします。展示では、壁面に設置してある9枚のレンチキュラーを、1番左から順番に鑑賞することで物語が進みます。
ショーウィンドウ内での長期展示ということで、簡単にメンテナンスに出向けないことを想定し、再生機器レスなアニメーション=レンチキュラー作品を制作しました。
作品の前をゆっくり横切るように歩くと、レンチキュラーのチェンジング技法により、2コマのイラストがじんわりと変化します。結果、鑑賞者が能動的に動かないと視聴することができないアニメーション作品となりました。
今回は「左から右へ」という指示のもと鑑賞してもらいましたが、次回の展開として、上下・左右・斜めと、チェンジグする方向を様々な角度に設定し配置することで、より体験度の高いアニメーションを制作できるのではないかと考えています。